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やさぐれ

ジンジャーエールがいつの間にかビールのシャワーになってて、ちょいはめはずした。腕時計見たら4時まわってるじゃん。地下の階段あがってきたら空、白くなってきてた。送ろうか、とか、家こないとかいろいろ誘われるけど、めんどくさくて、歩き出す。しんと冷たい空気にあたって、ふわふわししてたのもちょっとさめた。ダウンのそで嗅いでみたら酒臭いやらタバコ臭いやら、もっとやばっちい匂いとかだってついてんだろっけど。
ひとりで歩いて帰る。さすがに人もあんまり通らない。それで気づいた。ザナルカンドは夜眠らない街だけど、朝は眠るんだって。空気がナイフみたいに冷たいから、体の前で腕組んで歩いた。空の星がめちゃめちゃおちてきそうだった。
帰ったって誰もいない。カラッポの家はいった瞬間がいっちゃんやなんだ。エアコンつけてスウっと風ばっかふいてきて、カスカスな、あばらのすきまに風穴できてるみたいなあの感じ。ぶるっと背中に寒気あがってきて、いやだいやだいやだ嫌いだ大嫌いだ。
な、来てよ。おれの首根っこつかんでひきずってってよ。がっつりなぐっていいからさ。なにやってるんだって、どなったって、今ならなに言ったってきっと、おれ、しっぽふってとびついてくんだろな。あー…吐きそ。

だい嫌いだ。

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