ライフストリーム

『ライフストリームはいわば精神の固まり・・・
言いにくいことじゃが
ひとりの人間の精神がそのすさまじい流れにたえられるとはとても・・・』
〜ブーゲンハーゲン

『魔胱エネルギー内に潜むぼうだいな知識の量・・・
それがいっぺんに彼の頭の中に流れ込んだんだろう・・・。
ふつうの人間には耐えきれるものじゃない・・・
生きているだけでも奇跡だ』
〜ミディールの医師

ライフストリームが精神エネルギーの奔流であることは、衆知の事実だ。
このエネルギーの流れと「星の意志」とはどのような関係にあるのか。



1、魔胱
魔胱は高密度になると流体のような性質となり、地中を循環する。ライフストリームの噴出や『魔胱の泉』のような現象は昔から知られており、まれにそこから天然のマテリアを採取することができる。今日、人工的に高密度に魔胱を圧縮する技術が開発されて、マテリアは非常に身近なものとなった。魔胱炉の中心部にも、巨大なマテリアが結晶する。これはヒュージマテリアとして知られている。技術の発達により、近代では高密度の魔胱のある場所を探し、人工的に吹き出させ魔胱として様々な形で利用している。質量保存の法則からすれば、我々の文明が魔胱を凝縮しマテリアの形に結晶させたり、動力エネルギーに変換しているということは、星全体を巡る流動体の形の魔胱が希薄になっていくということだ。その結果「星が枯れる」という現象が生まれる。魔胱の少ない土地は植物が育たなくなり、荒野となりはてるのだ。この環境破壊を危惧して魔胱炉を破壊していたのがアバランチ(雪崩)であり、彼らがよりどころとしていた思想が「星命学」である。

2,星命学
星命学発祥の地はコスモキャニオンであり、その思想自体は機械文明を排除するような排他的思想は含まない。(アバランチのテロ行為は星命学を拡大解釈していたと思われる)魔胱エネルギーの奔流が星を巡る流れを、星命学ではライフストリームと呼んでいる。『魔胱の正体は、膨大な精神エネルギーである』。星命学を研究するものはそう信じている。彼らの考え方によると、人間に限らず、あらゆる生き物に生命エネルギーが存在し、それらは死ぬことで肉体から開放され、エネルギーの形で星を巡り、『輪廻転生を繰り返す』。これが古代種の言う「星に帰る」ということではないだろうか。
「幽霊」は「星に帰る」ことのできない意識達である。ジュノンの地下にある「上級者の館」では、7番街プレート落下で死亡した「初心者の館」の住人の幽霊を観察することができる。

3、ライフストリームの「知識」

魔胱をあびつづけることによって廃人になる「魔胱中毒」は昔から知られていた。ミディールの医師の言動からもわかるように、「魔胱中毒」の原因がff7へのリンク魔胱の中の膨大な「知識」が頭の中に流れ込むオーバーフローだということは、経験則的に知られていたにちがいない。事実、ティファ・ロックハートの場合、魔胱中毒のサンプルCとともにライフストリームの奔流に巻き込まれた際に、様々な音、言葉が意識になだれこみ、彼女はパニック状態になっている。
この「知識」とは「すべて生命が生きている間に蓄えた知識」なのだろう。肉体は元素として土に帰るが、精神はエネルギーの形でライフストリームに帰る。その時、その生き物が蓄えた知識は、完全に散じることはなく、ライフストリームは巨大な「記憶」のデータプールとなっているのではないだろうか。。セフィロスはこの膨大なデータを検索して黒マテリアのことを知った。(おそらくジェノバのことも)一度死してライフストリームの流れにとりこまれながらも、「強固な意志」で自らの意志をとどめ続けた。180度見方を変えれば、セフィロスは例外であり、肉体が個々の元素に戻るようにライフストリーム中では精神は個々の「意志」を失った状態で巨大な「記憶のプール」となって循環している可能性が高い。その中には「古代種の魔法についての知識」も存在し、マテリアに意志をこめると、魔法を使用することができる。(「マテリアハンターユフィ」参照

4,星の意志
さて、さまざまな記録を参照すると、、「星の意志」という言葉が度々出現する。まるで単一の「神」のごとき意志が存在するかのようだ。擬人化された「星」と記憶の集合であるライフストリームは同じものなのか、という問が出現する。
「ホーリーと共に我々が消滅するかも星の意志が決めるだろう」というのはブーゲンハーゲンの言葉だが、直に「星の意志」が人間に語りかけてくることはない。このことが「星」とは何者なのかという点を非常にあいまいなものにしている。
様々な人間がサンプルゲージで考察しているので、ここに紹介しておきたい。