モンスター


「これは魔胱エネルギーを凝縮してさらに冷やすシステムだ・・・・本来はな。
さて、・・・さらに凝縮すると魔胱エネルギーはどうなる?」
「え、ええと・・・そうだった!マテリアができるんだな」
「そう、普通ならな。
でも宝条はこの中にあるものをいれた。・・・・見ろ。マドから中をのぞいてみろ」
「こ、これは!?」
「お前たちソルジャーは魔胱をあびた人間だ。一般人とは違うがそれでも人間なんだ。
しかし、こいつらはなんだ?
おまえたちとは比べものにならないほど高密度の魔胱にひたされている」

こいつらの中にいるのは・・・まさしく人間だ



Photo Data offer: Aphro Sannoume
平和は大衆の目を不満に向けさせる。戦後、神羅の支配に対する不満は徐々に高まり始める。そこで我々はモンスターを人工的に作り出す。ソルジャーはモンスターを掃討することで民衆の英雄でありつづけた。
もう周知の事実であるが、ソルジャーはジェノバ細胞と魔胱を与えて作り出される。モンスターも同様だ。生命エネルギーである高密度の魔胱に浸すことで、細胞は急速に分裂増殖し、人間の肉体を侵食変形する。材料である人間をどこから「調達」したのか。私は関心がなかったので知ろうとも思わなかったが、戦犯や政治犯などだろうか。
人間以外にもいろいろな生物をベースにして様々なモンスターを造りだした。海底に沈んだ神羅飛空艇の中で出現するイヴィルラップ、プドゥレアの2サンプル。あれは私が作ったモンスターだ。私(宝条)がジェノバ細胞を注入しクラウド達と戦うときに利用した。

我々が造りだすものの他にも、古代からモンスターとよばれる奇妙な生物が辺境に多数存在したが、これらはやはりジェノバ細胞の影響で出現したのだろうか。ジェノバは2000年前にウイルスを介して古代種をモンスター化している。なかには人間にとって奇妙な形態、習性を持つがゆえに、ジェノバ細胞をもたないにかかわらず「モンスター」と呼称される生き物もいるだろう。