ウイルス

空から来た厄災!わたしたちは、そう呼んでいます。その者は親しげな顔でセトラたちに近づき・・・あざむき・・・そして・・・ウイルスを・・・ウイルスを与えたのです。ウイルスに侵されたセトラたちは心を失い・・・そしてモンスターと化しました。その者は、ノルズポルと同じように別のセトラの部族に近づき・・・そしてまたウイルスを・・・。


2000年前にジェノバが古代種の前に姿を表したとき、ウイルスをまき散らして古代種をモンスター化していた。このウイルスは、どうやらジェノバ細胞の遺伝因子を運ぶベクター(運び屋)だったらしい。(ウイルスのシステムについては、キッヅコーナー「ウイルスの話」を参照のこと)
しかし、2度目の出現ではウイルスを発動していない。これはなぜか。
 われわれ人間がジェノバ細胞を媒介した、ということで、ウイルスより効率的な媒介方法を採択したのだと思われる。セフィロスも、モンスターも人工的に魔胱をたっぷりと与えられ創られた。園芸種と家畜が原種を押し退けて繁栄する様をみれば、ジェノバの「選択」が巧妙であることがわかる。
 
いまひとつ、こんな解釈もできる。
 ジェノバは人間に取りつくのにかならず魔胱を必要とする。魔胱を冷やし凝縮させる装置にジェノバ細胞を植え付けた人間を浸してモンスターを作り出していたことを思い出してくれ。ソルジャーもジェノバ細胞と魔胱によって強化される。
 つまり、ジェノバは精神エネルギーをエネルギー源(食い物)にして取りつく寄生体、ということになる。
そこで、以下のような仮説がなりたつ。
古代種は人間より自身の持っている精神の「量」が大きいため、ジェノバはウィルスというより自然な方法で感染、増殖することができた。古代種の神殿跡で、黒マテリアを拾いあげた時、メテオの発動に関して、古代種の娘のエアリスが「とっても大きな精神の力が必要…ひとりの人間が持っているような精神エネルギーじゃだめ」と答えている。この答えから、精神エネルギーは物理的な量として量ることのできるものであるものがわかる。また、古代種の初期ステータスは、力が無いかわりに魔力が高い。古代種は精神エネルギーが「人間」よりも大きい証拠になる。
 ところが、人間は個人の持つ精神エネルギーの絶対量が古代種より少ない。そのため、人工的に魔胱(精神エネルギー)を十分与えないと「栄養不足」で根付かないのではないのだろうか。セフィロスでさえも「生きているうちは」ジェノバは目覚めなかった。
 そう考えると、セフィロスが死に際に「魔胱炉」に落ちたことがジェノバが目覚める引き金になったのか、と思える。
私の仮説があたっていることを祈る。