2000年前の地層から発見した仮死状態の生物にガストは神の名をつけた。”JENOVA”とは古代の全能の神の名である。
彼の死後、私は30年近く研究を続けてきこの生物を研究しつづけてきたが、その生態系の巧みさ、狡猾さを知るにつれ驚愕する。その生命力、あらゆる生き物とボーダーレスに交雑する生態の特異さと強靭さ。
ガストの間違いはジェノバを悪と見なしたことだ。
生命という見地から考えれば、『彼女』はとても『正しい』。
1,伝承からの検証
およそ2000年前、わたしたちセトラの祖先はこの星の悲鳴を聞いたそうです。(中略)・・・星は空から降ってきた何かと衝突して傷ついたと語ったそうです。〜ガストのビデオより、イファルナの口述
古代種の伝承によると、厄災は空からやってきた、と告げられている。
その伝承が真実である証拠に、ボーンビレッジの北には巨大なクレーターが地下深く穴をうがっている。
『彼女』は宇宙から来た。おそらく彼女は星から星へ渡り歩き、生命エネルギー(魔胱)を食い散らかしながら増殖していく生き物なのだろう。
我々の住んでいる星以外にも生命が存在する可能性は、存在しない可能性よりも多い。
2,形態からの検証
ジェノバと呼ばれるものは数種類あり、混乱をまねきやすい。そこで以下に代表的な形態を列挙した。図解と詳細な解説も別ウインドウに用意したので参照して欲しい。
1、ジェノバ
ガスト博士が発見した”古代種の女”。2000年前の地層から出土。
2、ジェノババース、ジェノバライフ、ジェノバデス
セフィロスが現れるところに出現したモンスター。女のフォルムを残しているが、もとのジェノバとは似ても似つかない形態である。
3、ジェノバ・シンセシス
大空洞でセフィロスとの戦闘直前にあらわれた形態。HP吸収と鞭のような触手をふって攻撃してくる。
4、セフィロス
胎児期にジェノバ細胞を注入されたヒト細胞とのキメラ。知能、運動能力は通常の人間よりはるかに高い能力を有す。特筆すべきは彼の瞳孔だ。猫の目のように縦細になっている。
5、リバース・セフィロス
リュニオンにて集結した細胞がセフィロスを中心に寄り合わさってできたと想像される巨大なモンスター。
6、セーファ・セフィロス
6枚の翼を持つ形態に変化したセフィロス。
7、その他
ジェノバ細胞を移植された者たち。コピー、モンスター、ソルジャー、私(宝条)。
3、特質からの検証
いくつかの事例からジェノバという生き物の特質を列挙する。詳細が知りたい場合は各リンクをクリックすること。
1、擬態
女の姿は一種の擬態と考えられる。セフィロスの姿も擬態の一つ。他者にとって魅力的な容貌とはそれだけで対象をひきつけるものだ。JENOVA・SYINTHESISの項目、 キッヅコーナーのよいこのひみつマンガ2 を参照のこと。
2、他者に幻想を与える力
人の心を玩ぶような幻影をみせ翻弄する。トラウマをえぐる時もある。また、ティファの姿になって黒マテリアをもってこさせるなど、視覚的幻影も見せることがある。
3、ウイルスとモンスター化
自己のDNAを与えることで驚異的な力を生物に与える。ソルジャーは共生がうまくいった例であり、古代種やコピーは寄生になった例。レポートのウイルスの項目とキッヅコーナーのよいこのひみつまんが1を参照のこと。
4、リュニオン
身体をバラバラにされても集結する生き物の代表的なものに、腔腸動物のカイメンがいる。高等教育課程で生物を選択した者なら、「遺伝子の違う2種類のカイメンの細胞をバラバラにして混合すると、やがて自己と非自己を識別しながらそれぞれより細胞が集まり、混ざらずにもとのカイメンになる」という有名な実験を、どこかで目にしたことはないだろうか。ジェノバのリュニオンはこの作用に似ているように私には思えるのだが。
ところで、リュニオンにはいくつかの謎がある。この謎については別レポートで検証したい。
5、魔胱を摂取
ソルジャーを作る処理過程で魔胱を照射していたことに注目。ジェノバは魔胱を必要とする生物であり、最終的には星のエネルギーが高い竜巻の洞窟を集結地点に選んでいる。
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